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組織の共通認識を高める方法

企業は、組織という単位で事業を行っています。複数の人が集まり、組織を編成します。

そして組織には、より良くするための力として「組織力」という言葉を使います。


組織力を上げるための方法として、組織メンバーのコミュニケーション、貢献意欲、

共通の目標が必須要素であり、その均衡がとれていることが大事であると、経営学者のチェスター・アーヴィング・バーナードが提唱しています。

しかし現実としては、組織内での目指す方向の認識が不統一なことによって、業務に障害が出ていることも確かです。


それはどうしてでしょうか。

目指す方向の認識は「組織の共通認識」とも言えます。組織の共通認識を明確にしましょう、なんて分かり切っていることと思います。

ですが、ここから少し面白い話をさせてください。


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ある介護施設の話です。その施設の社長は「入居者(お客様)の満足を高めるように対応しよう」と日々言っており、社員はこれを、共通認識として理解していました。


施設の介護職員のAさんは、お客様の対応でこう考えました。

「お客様が不自由なく過ごせるように、全ての動きを補佐しよう。しっかりと補佐することで、お客様の満足が高まるだろう」

Aさんは、お客様の食事も食べさせ、入浴も手を差し伸べて動きました。


別のBさんは、お客様の対応でこう考えました。

「お客様がなるだけ自分でできるように、あまり補佐をせずに見守ろう。自分で動ける生きがいが感じられて、お客様の満足が高まるだろう」

Bさんは、お客様のそばにいますが、余り手を出さずに自分で動けるように、見守りを続けました。

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AさんとBさんは全く逆の行動を取っているのです。

しかし二人とも、社長が掲げる共通認識は理解しているのです。ですがなぜ、全く逆の行動を取っているのでしょうか。


これは「満足を高める」という言葉の掘り下げ方がAさんとBさんとで違っていたのです。

組織の中で共通認識がとても重要であることは理解できていても向かう方向が違っていれば、違う行動になってしまいます。


これを回避するにはどうすればいいでしょうか。

その答えの一つとしては、具体的な方向性までも組織内でしっかりと議論し明確にすればいいのではないでしょうか。

「議論をする」ということは相手の意見を聞き、自分の考えもきちんと相手に伝えることです。

これが意外にも難しいです。自分の意見を相手に伝えても正しく伝わっていない場合があるのです。


「自分の意見を一生懸命に相手に伝えても、伝わらなかった」という経験はありませんか。

これは、人の脳の機能が関係しています。


人は無意識に「この情報を入れよう」「この情報は入れないでおこう」というフィルターが作動しているのです。

これ、無意識に動いているのですね。だから、人によって伝わったり伝わらなかったりするのです。


「自分の考えが相手に伝わる」ことができる1つのメソッドがLABプロファイル🄬です。

他のコミュニケーションメソッドにも、しっかりと相手に伝わることもできると思いますがLABプロファイルは「相手の言葉を使う」ことで相手に正しく伝わるというメソッドでコミュニケーションを取っています。


LABプロファイルを使うことで、組織内での議論が正しく行われ、組織内の共通認識の構築がスムーズにいきます。

組織イノベーションを起こせるように、ぜひ参考にしてみてください。




コミュニケーション
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